『ユキに誓う』

街路樹に彩られた
幾千のイルミネーション
蒼く白く灯っては街並みを染めるよ

少し遅れて来たキミは
息切らしながら
差し出す手を
握りしめて笑顔をくれた
ささやかだった瞬間が
何より大事なものに変わり
今夜言おうと決めていた
永遠の約束

いつか死が二人を別つ日まで
その時間の全てにキミが欲しい
無限のように降り注ぐ雪に誓う
「愛している」

真夜中の古い母校
白い校庭真ん中まで走って
あおむけに寝て空見上げていた

初めてキミを見たときから
ボクの世界は動き出した
無限に続く白い雪を歩いて
足跡残した

髪の毛先
雪のしずく
うなずいたら
そっと落ちた

雪は舞い降りる