『LILY』

いつか見た桜 少しだけ年老いて
キミのいない街を華やかにする
5月の空 夕映えに吹く風が騒いだ
僕が歩くこの道は
きっとキミにまでは届かない
振り向いて耳を澄ます
少しだけあの頃へ
重ね合う掌に心はほら溢れてく
この雨が止んだ後で
月の前に夕暮れの虹
百合の花弁 零れる雫石
キミの心に降り注ぐから

ドアを閉めると遠くの方で
小さく鳴き声が聴こえたんだ
目の前にいないとキミは
どうしてそんなに不安になるのかな
当たり前の日々に憧れて
ありのままに二人はしゃいでた
当たり前に年老いたら
奇跡みたいに一緒に消えたい
重ね合う唇に 心がほら溢れてく
この雨が止んだ後で
月の前に夕暮れの虹
百合の花弁 零れる雫石
キミの心に降り注ぐから
向日葵揺れる夏が始まる
一面のイエロー、キミにあげるよ

心に灯したキャンドル
新しい瞬間に揺れ動く
素直に言えずに離れた日も
また会えた秋の終わりにも
いつか見た桜 少しだけ年老いて
キミのいない街を華やかにする
5月の空 夕映えに吹く風が騒いだ
重ね合う掌に 心はほら溢れてく
この雨が止んだ後で
月の前に夕暮れの虹
朝が来るたび 夜が来るたび
キミの温もり探し続けた
いつか奇跡が起こらなくても
生まれ変わったらキミを探すよ